


ほんの数年前まで、外壁はオールドローズのようなピンク色で仕上がっており、更に各住人の手によってベランダに飾られたバラも相まって、まさに「バラの館」だったそう。その後の修繕でオフホワイト×ブルーに塗られ、今回もそれに準じたカラーで塗り直しました。
他のビラ・シリーズに比べると、平面的に見えるビラローザですが、側面の形状や色のコントラスト、素材・・様々な対比の美しさが随所に散りばめられており、今もなお色褪せないヴィンテージマンションです。


ひな壇状の石階段の奥に、二重のアーチがかかり、武骨そうに見えてなぜかホッと温かい懐かしさを感じるエントランス。段違いにレイアウトされた真鍮のサインと、前に突き出た大きな丸いガラスの照明が、また愛らしさとレトロ感を醸し出しています。


ビラ・シリーズの「ビラ・ビアンカ」と同じ堀田英二氏が設計したビラローザ。こだわりと素材の良さが感じられる内部。各所に残った優雅な面影は今も健在です。



建物の側面には、まっすぐに伸びたらせんの非常階段。色分けによってらせん状がより強調され、正面からは見えにくいのが本当に惜しいです。ちなみに「ビラ・ビアンカ」にも似た、らせん階段があります。
1階の駐車場や外階段、配管などにも色分けがされており、細部にもこだわりが感じられます。入居者にデザイナーやクリエイターが多いのも、うなづけます。




本来の大切な修繕項目。塗装はもちろん、屋上やベランダには新たに防水工事を施しました。この先も、色褪せない魅力的な建物であり続けるお手伝いができて、とても嬉しいです。